いくつか、私の知っている本を紹介します。ご自分に合いそうなものを選んでいただくと良いと思います。私の場合は、Rを学ぶ前には、他の言語の経験はまったくない状態でした(子ども時代に少しだけやったBASICを除く)。
10冊ほどRの本を持っていますが(最後まで読んだわけではない-_-;)、この本はいままでで一番気に入っています。初級から中級へのステップアップという感じです。(本当の初歩から学ぶのであれば、この前に一冊、入門書を読んだほうがよいかもしれません。)
・この本では、Rを動かす環境であるRstudioの使い方が説明されています。Rstudio、便利です!
・ここ数年で広まったらしい、tidyverseというパッケージを使ったRのコードの書き方が身につきます。自分は古いRの書き方を学んでいたのですが、表(データフレーム)の操作(前処理)が、この本で学んだdplyrパッケージを使った方法で、劇的に効率よくできるようになりました(というより、効率よく書けるようになった)。パイプ演算子(%>%)を使って、直感的な書き方ができます(「これをやって、次にこれをやって~、、」みたいに順に書いていける)。
・その他、描画パッケージのggplot2の使い方も、一通り身につきますし、Rmarkdownを使った、再現可能なコード記述(記録をちゃんと残す)の考え方も身につきました。
「再現可能性」というのは重要なキーワードだと最近しみじみ感じています。他の本にも書かれていますが、この本は、その再現可能性に重点を置いています。Rmarkdownという書き方で、文章の中にコードと解析結果を埋め込んでレポートやプレゼンテーションを作成したり(.docx, .html, スライド等へ出力できる)、解析結果を導いたRコードの記録の残し方が説明されています。結果だけが残っていても、再現できないと困ります!
こちらは、そもそもRstudio, tidyverse, ggplot2の中心的開発者であるHadley Wickham氏の著書なので、本家に当たるという意味で良いかもしれません。上の本では触れられていない、stringrをつかった文字列操作のことなども書かれており、重宝しています。
・この本の英語版と同じ内容は、Web上で無料で読めると書いてあったような気がします。
Rの初歩、およびプログラミング言語的ないろいろなコードの書き方は、この本に詳しいかもしれません。(最後までたどり着いていません、、-_-)
こちらは10年ほど前の古い本ですが、Rを初めて学んだ時に、とても役に立ちました。Rの基本、ファイル操作、if文とかforループの書き方、関数の作り方(これ大事!)、画像の扱い方、など、へーと思うような内容で、今でも手元に置いて、かつて蛍光ペンでマークした箇所を読み返したりして参照しています。ただし、今読むにはコードの書き方等古いかもしれないので、新しい情報は別の本で補うとよいでしょう。(といっても、使えない訳ではなく、主にbase というRに元から入っている基本的な方法で書かれているという事です。)